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心理検査TATかかわり分析 

心理検査TATかかわり分析―ゆたかな人間理解の方法心理検査TATかかわり分析―ゆたかな人間理解の方法
(1992/03)
山本 和郎

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オススメ度 ★★★★★

TATはロールシャッハ・テストと双璧をなす有名な投影法テストの一つである。

だが、それは教科書上のことであり、実際の使用頻度でいえばロールシャッハ・テストに遠くおよばない。まさに「ほこりをかぶった心理検査法」である。
しかし、TAT物語を被受検者の内的世界に案内されるというスタンスで読み解くことで他のテストにはない、豊かな情報を知ることができる「誇り高き心理検査法」でもあるのである。

そのための一つの解釈法として作者は「かかわり分析」を提唱している。

確かに、かかわり分析法は被受検者の内的世界のあいまい性をあいまいなままとらえ、物語を味わう姿勢で読み解く分析法であるため、昨今のような「エビデンス重視」思想偏重者には抵抗のある方法かもしれない。

しかし、人間は真空空間の中で生きているのではない。

実験的なデザインから導き出された「平均値化された誰でもない誰か」の法則に必ずしも適合する存在ではないのである。
したがって、TAT物語を通して得られる被受検者の生の声をその人の対人関係の中の基本的なかかわり方のスタイルとして把握する能力が臨床家には求められるのである。

そのための一つの方法として、かかわり分析の視点は非常に優れている。
普段の臨床面接でももちろんこの姿勢は活きてくる。

なお、かかわり分析では、そのTAT物語に共通してみられる反応を図版ごとに追っていく「重ね焼き」を重視するが、この「重ね焼き」の方法論は、症例検討会の際に提出されるレジュメを追ってクライエント像を推測する際にも援用できる。


本書を読むことで、TATの新しい知識が得られるだけでなく、心理面接や症例検討会のときの基本的姿勢も向上することが大いに期待できるだろう。
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カテゴリ: [心理系オススメ図書]実践向け

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