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心理学史 要素主義心理学とその前後 

要素主義心理学とその前後

「心理学の過去は長いが歴史は短い」と言われる。それはもともと哲学の領域で心に関しての議論が行われていたからである。
では、現在の「心理学」が如何にして成立していったのだろうか。その概観を以下に述べていく。


心理学の誕生は1879年ヴントライプツィヒ大学に心理学実験室を設立したことによると考えられている。
ヴントは物理学などの自然科学の方法論を心の研究を行う際に用いようと考えた。

ヴントが考えた方法論は内観法を用いるというものであった。内観法とは、よく訓練をした被験者に対し、自身の内省を言語報告させるというものである。
その報告から心理的要素は単純感情純粋感覚の2つに大別されることを見出した。
また、一定の刺激には一定の感覚が機械的に必ず生じるとした(恒常仮定)。
これらは調度、科学が水を水素と酸素の要素に分解するのと対応している。
それゆえヴントの心理学は要素主義心理学と呼ばれる。
 

要素主義心理学は心理学を哲学から独立させたという意義は大きい。
しかし、要素主義心理学は精神分析行動主義心理学ゲシュタル心理学の3領域からそれぞれ批判を受けることとなった。

 


精神分析

 精神分析とは、フロイトによって提唱された治療法・解釈法・理論体系である。フロイトは主に神経症の治療にあたり、神経症の原因を無意識に抑圧された性的な不安や葛藤にあると考えた。そのため、自由連想法により無意識を意識化し、自我を強化することを目指した。

行動主義心理学

 行動主義心理学とは、ワトソンによって提唱された心理学の一体系である。行動主義心理学では客観性を重視しており、行動を刺激と反応との連合によるものであると考える。そして、その連合法則を樹立することにより、行動の予測と統制を目指している。

ゲシュタルト心理学

 ゲシュタルト心理学とは、ヴェルトハイマーケーラーコフカらによって提唱された心理学の一体系である。ゲシュタルト心理学では意識は要素に還元できるものではなく、一つの「全体性」(ゲシュタルト)としてなるものだと考えた。ゲシュタルト心理学では知覚に関する研究に多大な貢献をし、トップダウン的な物の見方は認知心理学にも影響を与えた。


要素主義心理学に対し、精神分析は無意識を重視する観点から意識のみを扱う点を批判し、行動主義心理学は客観性を重視する観点から主観的な研究方法を批判した。
また、ゲシュタルト心理学は、全体性を重視する観点から要素に分解する方法論を批判した。
ゲシュタルト心理学の立場は以下の図を見るとわかりやすいかもしれない(図1)。

ゲシュタルト 

図1にあるように心を要素に分けて、それを再び統合したところで、もとの形に戻るとは必ずしも言えない。要素に分けてしまうと「心そのもの」の本質は分からなくなるのである。それゆえ心を要素に分けるのではなく、心をそのまま全体像として理解する必要がある、と考えたゲシュタルト心理学はヴントの要素主義心理学を批判したのである。

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カテゴリ: [心理学]基礎心理学

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