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心理検査に求められるもの 妥当性 

妥当性

妥当性とは、測定したいものが本当に測定できているのか、の程度を示す指標である。
妥当性には、内容的妥当性基準関連妥当性構成概念妥当性などの種類がある。

① 内容的妥当性

複数の専門家間でコンセンサスの得られる項目から構成されていることを示す。
例えば、「不安」を測定する心理検査を作成する際、多くの研究者が認知的・行動的・生理的な面などから不安を推定すべしと考えるであろうので、それらの要件を満たした項目から構成されていなければならない。


② 基準関連妥当性

2つ以上の基準間の相関の高さを示す。
基準となるデータが同時に手に入るか、将来に手に入るかによって、(1)併存的妥当性と(2)予測的妥当性に分けられる。

(1)併存的妥当性
「不安」を測定すると思われる新しい心理検査が、既存の「不安」を作成する心理検査と相関が高かった場合、その新しい心理検査は妥当性が高いということになる。

(2)予測的妥当性
「大学院入試テストの高得点者ほど、将来優れた臨床家になるだろう」という予測のもと、入試テストを行い、将来、本当にそのテストの高得点者ほど優秀な臨床家へ成長したとすれば、その入試テストは「臨床家の資質を探る」という点で妥当性の高いテストであったということになりうる。(あくまでも例え)


③ 構成概念妥当性 

理論的に定義された概念(構成概念)が理論と矛盾しないような結果となるか否かを示す。

構成概念とは、例えば、「嫌いな人になぜか過剰に優しくしてしまう」といったような一見不可解な現象に「反動形成」という概念を投入すれば、ある程度、論理的にその現象を説明できるが、このような説明の便宜上、恣意的に作り出した概念のことをさす。

以上の例のように、心理学で扱う概念は、ほとんどが構成概念なので、「その概念を説明するのに、その理論はふさわしいのか」を検討することが求められるのである。

構成概念妥当性は、データの収集の仕方により、(1)収束的妥当性と(2)弁別的妥当性とに分けられる。

(1)収束的妥当性
同一の構成概念を異なる方法で調べても相関がある場合。

(2)弁別的妥当性
測定方法は同じでも、異なる構成概念を調べているのなら相関は低い場合。


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カテゴリ: [心理学]心理検査学

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