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自己 自己評価 

自己評価

自己概念が形成されれば、その自己概念が妥当なものなのかを評価する必要がある。自己評価に関する理論には社会的比較理論自己評価維持モデルなどが挙げられる。
社会的比較理論

 社会的比較理論とは、フェスティンガーにより提唱された自己概念の形成に関する理論である。フェスティンガーによれば、人は自分を正しく評価したいという動機があり、そのため、自分と類似した他者との比較によって自己を評価する。ただし、自尊感情の在り方によっては、必ずしも類似した他者との比較をするとは限らない。すでに自尊感情が高まっており自己向上動機が作用する場合は、自分より優れた他者との比較を通してさらに自己を高めようとする。この比較を上方比較という。一方、逆に自尊感情が低下しており自己高揚動機が作用する場合は、自分より劣った他者との比較を通して自尊感情の維持に努めることもある。この比較を下方比較という。

※人には現時点の自分の能力を正確に判断したいという動機づけももっている。この種の動機づけを自己査定動機という。

自己評価維持モデル

 自己評価維持モデルとは、他者と自己との関係性の在り方から自己評価の過程をモデル化したものである。テッサーにより提唱された。自己評価維持モデルでは他者との心理的距離、課題の自己関連性、他者の遂行レベルの三要因から自己評価を行うと考え、その過程には比較過程反映過程の二種が想定されている。比較過程とは、自己関連性の高い課題において、心理的に近い他者の遂行レベルが自分よりも優れている場合の過程である。例えば、自分も大学院受験を目指しているが、友達だけ大学院に合格した、といった状況である。このような時、自己評価は脅威にさらされる。次に反映過程とは、自己関連性の低い課題において、心理的に近い他者の遂行レベルが自分よりも優れている場合の過程である。例えば、自分は執筆作業とは無縁の生活をしているが、小説家志望の友人が直木賞を取ったという知らせを聞いた、といった状況である。この時、他者の栄光を自分に引き寄せるため、自己評価は高揚する。

なお、自己と高い評価を受けている他者や集団との関連性をことさら強調することによって自己の評価をもたかめようとすることを栄光浴という。


自己評価が低下する可能性がある時には、そのリスクをとどめようとしてなされる方略がある。それをセルフ・ハンディキャッピングという。

セルフ・ハンディキャッピング

 セルフ・ハンディキャッピングとは、自己評価や自尊感情の低下を未然に防ぐために行われる方略である。セルフ・ハンディキャッピングには、課題を行うに先立って、不利な条件があったように宣言する主張的セルフ・ハンディキャッピングと、実際に不利な条件を自ら作り出す獲得的セルフ・ハンディキャッピングの二種がある。例えば、「テスト勉強なんて全然してないよ」と周りに言っておくというのが主張的セルフ・ハンディキャッピングである。一方、テスト勉強せずに部屋の掃除をし始めるのが獲得的セルフ・ハンディキャッピングである。もし、仮に課題に失敗しなかったとしても、ことさら自分の能力の高さを示すことにもなるため、自尊感情は維持されやすい。

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カテゴリ: [心理学]社会心理学

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