テクニックその3

・「始め」の合図で始めるな! 心理学的根拠⇒気分状態依存効果

気分状態依存効果とは、記憶保持時と記憶想起時の気分が一致する時は、そうでない時に比べ想起率が高い現象をいう。例えば、楽しい時に覚えたことは、同じく楽しい時に思い出しやすい。この現象は、気分が記憶内容の検索手がかりになることによって想起率が高まるために生じるのだと考えられている。気分一致効果・符号化特定性原理なども含め、これらの理論を総括して記憶の状態依存性という。
※気分一致効果:楽しい時は楽しいことを覚えやすいし、思いだしやすい。
※符号化特定性原理:家で覚えたことは家で思い出しやすい。
どこで勉強するにせよ、時間に追われながら勉強するのはまれであると思われる。そのため「始め」との合図を待って急かされながら試験を受けても、普段と状況が異なるため、せっかく覚えたことも想起しにくくなる。所謂、ど忘れである。それを避けるためにも、はじめは会場全体を見渡すくらいのゆとりをもって試験に臨みたいものである。
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カテゴリ: [役立つ心理学]試験時に役立つ心理学
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