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思考 推論 

推論

推論の方略にも主に2種のものが考えられている。一つは帰納的推論であり、もう一つは演繹的推論である。心理学的には特に前者をボトムアップ型処理データ駆動型処理という。また、後者をトップダウン型処理概念駆動型処理という。
帰納的推論(ボトムアップ型処理・データ駆動型処理)とは、観察した事実や事象に基づいて、それらを生じさせた原因や法則を推論することである。例えば、東京でも京都でも韓国でもアメリカでもカラスが黒いという観察結果から、「カラスは黒い」という一般法則を導き出す推論方略である。ただし、帰納的推論にはバイアスがかかることがある。以下にその代表的なバイアスを生じさせる要因を挙げる。
素朴理論
 科学的実証性が確かとは限らないが、自然に身に着く知識体系のこと。
確証バイアス
 仮説に沿った情報を選択的に集めてしまうこと。
基礎確率の無視
 確率論を無視した推論をしてしまうこと。

例えば、①は天動説が挙げられる。普段、何気なく生活していると、確かに地球が動いているとは感じにくい。
 
②は自分の立てた仮説は「反証する」よりも「確証する」ことを好む傾向があるために生じる。 
 
③は、先に挙げた『「有名国立大学の法学部のA子は頭がきれ、正義感が強く、弱い者がいると助けずにはおられない性格である」と聞くと、コンビニでアルバイトしているというよりも弁護士として活動していると判断されやすい』という傾向も一つの基礎確率を無視した推論である。なぜなら、弁護士よりもコンビニのアルバイト店員の母数の方が多いため、確率的には「コンビニでアルバイトしている」可能性の方が高いからである。

一方、演繹的推論(トップダウン型処理・概念駆動型処理)とは、ある主張や仮説を正しいことを前提とした時に、そこから論理的に個々の事象を推測することである。例えば、「カラスは黒い」という主張が正しいと仮定することで、観察をしなくとも「ドイツのカラスは黒い」ということを導き出す推論方略である。
ただし、演繹的推論にもバイアスがかかることがある。その代表的なバイアスの一つが信念バイアスである。
信念バイアスとは、信念や感情の影響によって前提が間違っていることに気がつかないことである。信念バイアスがあると、例えば、「自閉症の発症は親の養育態度に原因がある」といった前提の誤りに気がつかない。そのため「自閉症の発症は親の養育態度に原因がある→彼は自閉症である→ゆえに彼の親の養育態度は悪い」という誤った推論をしてしましやすい。

演繹的推論を試す問題としてウェイソンによって考案された4枚カード問題がある。
4枚カード問題

 4枚カード問題とは、表にアルファベット、裏に数字が書いてある4枚のカード(E・B・2・7)があり、「もし表が母音ならば、裏は偶数である」というルールが成り立っているかを確認するとき、裏返す必要があるのはどれか、という問題である。この時の正答は「Eと7」であるのだが、多くの者は「E」や「Eと2」と回答する。だが、同様の論理構造からなるものでも、次のような問題では正答率が向上する。その問題とは「焼酎」「ジュース」「25歳」「12歳」と書かれた4枚のカードがあり、「もし飲酒をするなら成人していなければならない」というルールを確かめるとき、裏返す必要があるのはどれか、という問題である。この2つの問いは論理構造が共通しているが、抽象度が異なる。このような正答率の違いが表れる背景には、我々には、論理構造ではなく具体的な場面で使用される実用的論理スキーマの存在があると考えられている。

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カテゴリ: [心理学]基礎心理学

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