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小論文の型 

小論文の型

小論文の型で重要になってくるのは「4」という数字である。

この「4」とは4つのパーツに分かれることを意味している。その4つのパーツとは起・承・転・結のことである。
小論文なのだから起承転結に分かれるのは当然だと思われるかもしれないが、意外と出来ない人が多い。
それは、起承転結と言われてもどう書けばよいのか知らないからである。

しかし、知ってしまえばいたって簡単なものである。
:問題提起する。自分の意見を表明する。賛成か反対か。(○○は××である。)
:想定されうる自分とは反対の意見を述べる。仮想敵を作る。(確かに~である。)
:自分の意見を展開する。(しかし~。)
:起承転のまとめ・要約。(以上のように~。したがって~である。)


この型、及び論点を一本に絞るルールを意識しながら小論文を書くと以下のようになる。なお、以下の小論文も字数は少なめにしてある。
構造的エンカウンターグループについて批判的に論じよ。

 エンカウンターグループとは、性別や年齢などが異なる多様なメンバーと「必要にして十分な条件」を備えたファシリテーターから成るグループである。クライエント中心療法の提唱者であるロジャーズにより創始されたグループがもととなっており、ロジャーズが創始したエンカウンターグループはベーシックエンカウンターグループとも呼ばれる。一方で、あらかじめグループ内で行われる活動内容を取り決め、メンバーもそれによって取り決めておくエンカウンターグループもある。このようなグループを構造的エンカウンターグループと呼ぶ。だが、この構造的エンカウンターグループはベーシックなものと比較すると多くの批判を挙げることができる(起)。
 確かに、構造的エンカウンターグループでは、あらかじめ活動内容やメンバーが取り決められているため、目的がはっきりし、メンバー間の摩擦も少ない。ベーシックなものではかえってトラウマ体験が生じたとする報告もあることから、そのような問題を未然に回避できる可能性は高い(承)。
 しかし、構造化されたグループではエンカウンター、つまり「偶然の出会い」という意味合いが薄れてしまう。エンカウンターグループでは自身とは異なる他者との予期せぬ関わりの中からこれまでにない経験を積み、自発性を養うことで今までの枠組みとはことなる柔軟性を築いていくことに価値がある。今までの自己概念にとらわれるのではなく、多様性を受け入れることで新しい自分への一歩が踏み出せるのである。この過程こそが自己実現を促すうえで最も重要なことなのである(転)。
 以上、構造的エンカウンターグループについて批判的に論じた。確かに構造的エンカウンターグループではメンバー間の摩擦は小さい。しかし、偶然の出会いを大切にし、多様性を受け入れることがグループを通した自己実現を促すうえで大切な事柄なのである(結)。


上記の小論文は型に沿いながら、「構造的エンカウンターグループの批判点を論じる」という論旨を崩していない。もっと文章自体の字数を多くしたい場合は、用語説明のコツで紹介した要素を付け加えていけばよい。
 
このような小論文のルールと型を守り、用語説明の要素を意識しながら書いていけば、他の論述も応用が利く。
なお、他の論述形式には、

①「(二項対立するもの、長所・短所)について述べよ」型、

②「~について述べよ」型、

③「~についてあなたの考えを述べよ」型などがある。

この中で①②は用語説明の応用であり、用語説明のコツで紹介した要素を丁寧に書きこんでいけばよい。

ただし、②は中立的な立場で論じる必要があることを忘れてはならない。
 
例えば、「質問紙法と投影法について両者を比較しながら述べよ」といった問題の場合、どちらの検査がより優れているというスタンスで論じるのではなく、互いを並列線上にあるものだということをしっかりと踏まえる必要がある。
 
③に関しては小論文の型通りに書けばよい(「~について論じよ」型)。


ただ、これはあくまでも目安である。本来は「~について述べよ」型が適切だと思われる問題が「~について論じよ」型になっているものがまれにあるのである。
 
例えば、「発達障害について論じよ」といった問題である。
このような問題は「~について述べよ」型で書いていくのが適切だと思われる。


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カテゴリ: [試験のコツ]小論文・論述問題のコツ

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