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生理心理学 生理心理学とは何か 

生理心理学とは何か

生理心理学とは、神経系の働きを解明し、そこで得られた知見を基に生体の心的過程を理解することを目指した応用心理学の一分野である。

生理心理学を理解する上で基礎的な生理学の知識が必要不可欠である。
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生理心理学 脳波 

脳波 

我々動物の活動は、脳から発せられる微弱な電気信号によって生じている。
その脳の電気活動を脳波計などで測定したものを脳波という。

脳波には大きくα波β波θ波δ波に分類される。それぞれの脳波は基本的精神状態を反映している。

α波:覚醒時リラックス状態にある時に見られる。そのため、基本律動とも呼ばれる。
β波:覚醒時興奮時に見られる。
θ波:まどろみ状態の時に見られる。
δ波:熟眠時に見られる。


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生理心理学 ニューロン 

ニューロン

脳は約500億のニューロンと呼ばれる神経細胞から構成されている。
心の所在は脳にあり、それゆえニューロンを理解することは心を知ることの第一歩となる。
以下にニューロンを図示する(図1)。

ニューロン

このような形をしたニューロンに情報が相互に伝えられることによって脳神経系が機能し、ひいては「こころ」が生まれるわけである。
情報の伝わり方は、ニュートン内とニューロン間で異なる。

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生理心理学 伝導と伝達 

伝導と伝達 

ニューロンでの情報の伝わり方を伝導という。
情報はインパルスという電気信号により伝えられるのだが、ニューロンにおけるミエリン鞘は絶縁体になっている。そのため、インパルスはミエリン鞘を飛び越えるかのように伝えられていく。これを跳躍伝導という。
跳躍伝導

 跳躍伝導とは、ニューロン内での情報の伝わり方をいう。ニューロンのミエリン鞘は絶縁体になっているため、情報を伝えるインパルスはミエリン鞘を飛び越えるように伝えられていくのである。このことによって、伝達の速度が高まる。インパルスはニューロンに一定以上の閾値電位が伝えられることによって生じ、その力は常に一定である(全か無の法則)。また、いったんインパルスが生じるとその部位はしばらく興奮性が低下するため、インパルスは逆流することはない。

一方、ニューロンの情報の伝わり方を伝達という。
つまり、神経終末まで到達したインパルスによって刺激されたシナプス小胞が、シナプス間隙に神経伝達物質を放出する。この過程を伝達というのである。
後続のニューロンに一定以上の神経伝達物質が伝達されると、そのニューロンにインパルスが発生し、情報が伝導していく。

代表的な神経伝達物質には、ドーパミンセロトニンアセチルコリンなどがある。それぞれ統合失調症・うつ病・アルツハイマー性認知症と関わりの深い神経伝達物質だと考えられている。
 
なお、シナプスを形成できなかったり、重複してしまったりしたニューロンは自発的に消滅することが知られている。これをアポトーシスという。いわゆる、細胞の自殺である。

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生理心理学 脳構造と機能 

脳構造と機能

脳は、解剖学的に大脳小脳間脳脳幹に大別される。
間脳は視床視床下部を含み、脳幹は中脳延髄に区分される(図2)。
脳幹は生命の中枢であり、脳幹以外の脳機能がほとんど機能しない、あるいは死滅している状態を植物状態という。

大脳


大脳はさらに前頭葉頭頂葉側頭葉後頭葉に分けられる。
なお、前頭葉と頭頂葉を分ける大きな溝をローランド溝中心溝)といい、前頭葉と側頭葉を分ける溝をシルビウス溝外側溝)という(図3)。

大脳皮質



脳は、以上のように様々な部位に区分され、それぞれ異なった機能を果たしている。そのことを機能的局在という。例を表1に示す。

皮質の機能

また、右脳と左脳により、主たる機能が異なっていると考えられている。このことをラテラリティという。
右脳損傷者の中には左の空間だけ無視するをする(模写を求められても左側のみ描かないなど)左半側性無視が見られることがあり、この現象は右脳が主に空間処理を担っているというラテラリティの例である。
逆に、左脳損傷者の中には失語を呈する者がおり、左脳は言語処理を担っていると言われる根拠の一つとなっている。 

同様の例として分離脳患者の例がある。分離脳とは右脳と左脳を繋ぐ脳梁が切断された脳のことである。
分離脳患者は右視野に刺激が提示されると正しく呼称することが可能であるが、左視野に刺激がある時は呼称できない。
これも左脳が言語処理を担っていると言われる根拠の一つとなっている(図4)。
分離脳

このように、脳梁が分離しているとハートマークの情報は左脳に伝えられないので、言語報告できない。

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生理心理学 神経 

神経

脳も神経の一種であるが、神経は大きく中枢神経末梢神経の2種に分けられる。
前者の中枢神経には脳と脊髄が含まれる。後者の末梢神経はさらに体性神経自律神経とに区分される(ベル・マジャンディの法則)。
体性神経は、随意的な運動(意識的に手を挙げるなど)を担う神経である。一方、自律神経は不随意的な運動(心拍など)を担う神経である。
さらに、自律神経は交感神経副交感神経とに分けられ、前者は生体を興奮させる際に働き、後者は生体を休息させる際に働く。
交感神経と副交感神経

 交感神経と副交感神経はともに自律神経である。ただし、両者の機能は拮抗関係にある。交感神経は主として生体の活動準備性を高める際に機能する神経である。交感神経が活性化するとアドレナリンやノルアドレナリンが放出され、心拍の上昇・血圧の上昇・発汗・消化機能の低下などが生じる。キャノンによれば、こうした身体環境の変化は緊急事態に対応するための状態を準備するものであり、これらの反応を「闘争か逃走(Fight,Flight)の反応」と呼んだ。一方、副交感神経は主として身体活動の消耗を回復させる際に機能する神経である。副交感神経が活性化するとアセチルコリンが放出され、心拍の低下・血圧の低下・消化機能の向上などが生じる。その結果、身体が休息するための状態を準備する。

ものを食べてすぐ運動すると腹部が痛くなるのは、運動すると副交感神経の働きが低下し、交感神経が働きだすので、胃の内容物が消化されず、その内容物が胃を刺激するからである。
また、交感神経と副交感神経の拮抗的な作用が破綻した状態を、俗に「自律神経失調症」という。

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生理心理学 睡眠 

睡眠

生体に生じる生理的な静的状態を睡眠という。
睡眠は、脳波と眼球運動のパターンで大きくレム睡眠ノンレム睡眠とに分類できることが出来る。

レム睡眠

 レム睡眠とは、早い眼球運動を伴う覚醒水準の高い眠りのことである。レム睡眠中の脳活動は覚醒時と酷似しており、この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多い。レム睡眠中に記憶を整理し、長期記憶化していると考えられている。

レム睡眠のレムは、rapid eye movementの頭文字をとったものである。それを覚えておけば、レム睡眠の「早い眼球運動を伴う」という特徴を忘れることはないだろう。

なお、ノンレム睡眠は、レム睡眠以外の睡眠状態をさす。

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