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研究法 研究とは何か 

研究とは何か

研究は新しい発見(新事実の発見)や考えの確認(仮説の検証)を目的として行われる。そのいずれの際にしても研究者は「こうゆう条件ならば、ああ言う結果となるのではないか」「こうならば、ああなるはずであろう」という仮説を立て、その仮説を検証するための問い、つまりリサーチ・クエスチョンを立て、その問に従って仮説を検証していく。

このような研究を行うための代表的な方法論としては、実験準実験単一被験体法少数事例実験)、観察調査面接などがある。

「実験」は等価な二群の平均値を比較するなどの方法であり、環境を十分に統制して、一つ一つの条件を組織的に変化させ、それに伴う現象の変化を観察・測定・記録する方法である。
「実験」を大別すると、要因決定実験関数決定実験に分けて考えることが出来る。
要因決定実験

 要因決定実験とは、反応(現象)の規定要因と考えられるいくつかの条件を一つずつ除去、または変化させ、それに伴う反応(現象)の変化の有無を調べることによって、それが反応(現象)の規定要因であるか否かを調べる実験方法である。つまり、効果があるかどうかを調べる実験法と言える。

関数決定実験

 関数決定実験とは、規定要因であると明らかにされた条件を、組織的・段階的に変化させることによって、条件と反応(現象)との関数関係を調べる実験方法である。つまり、一つ一つの要因の量的関係およびその程度を調べるものであり、どういう効果があるかを調べる実験法と言える。


「実験」のデザインはt検定や分散分析の方法論に準じており、「調査」は質問紙により協力者の回答から得られたデータを分析する方法論に準じている。そのため、これらに関しては検定・分析編を参照されたい。

「面接」に関しては臨床心理学の三本柱を参照のこと。

したがって上記に挙げた研究法のうち、ここでは「準実験」「単一被験体法少数事例実験)」「観察」を扱っていくことにする。
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カテゴリ: [心理統計学・研究法]研究法

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研究法 準実験 

研究法 準実験

準実験とは現実的な制約のために、真正の実験デザインを適用することが困難な場合に、処遇の効果について出来るだけ明確な評価が下せるように工夫されたデザインである。
つまり、様々な制約がある中でも、出来うるだけ内的妥当性を高く保持するためにデザインされた実験法が準実験なのである。
とは言うものの、この準実験は真正の実験デザインに比べると内的妥当性は低いものとなってしまう。
内的妥当性

内的妥当性とは、独立変数と従属変数間の因果の強さを正当に主張できる程度のことである。

※この内的妥当性と対応させて、実験の結果を日常場面へと一般化できる程度のことを外的妥当性という。実験において種々の条件を統制して内的妥当性を高くしようと努めすぎると、日常状況と極端にかけ離れた不自然な状況を設定してしまうことになるので、外的妥当性はそれに伴って低くなる。このような意味で、外的妥当性は生態学的妥当性とも言われる。

準実験には①1群事後テストデザイン、②1群事前事後テストデザイン、③不等価2群事後テストデザイン、④不等価2群事前事後テストデザイン、⑤中断時系列デザインなどがある。

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準実験 準実験デザイン①~③ 

準実験デザイン その1

前述のように準実験には様々なデザインがある。以下ではそれらを図式化して示すことにする。

1群事後テストデザイン
事後1群

例:A君に美人の家庭教師をつけて(処遇)しばらくした後に受けた学校の英語のテストが80点だった。

このデザインでは事前にテストをしておらず、また対照群がいないため真に処遇の効果を推し測ることは出来ない。
上記の例でいえば、A君は美人の家庭教師に教えてもらわなくても、その英語のテストで80点取れていたかもしれない、という可能性が捨てきれないということ。


1群事前事後テストデザイン
1群事前事後

例:美人の家庭教師をつける前の英語のテストは50点だったが、つけた後に受けた英語のテストは80点だった。

このデザインでは対照群がいないため、テストの効果なのか処遇を受けた群独自の効果なのかを鑑別することが出来ない。
上記の例でいえば、たまたま家庭教師をつけた後に受けたテストが簡単だっただけかもしれない、という可能性を否定できないということ。


不等価2群事後テストデザイン
不等価2群事後

例:A君は美人の家庭教師がついた後に受けた英語のテストで80点取れたが、美人の家庭教師に教えてもらった経験がないB君(統制)はそのテストで40点しか取れなかった。

このデザインでは2群が不等価であるため、もともとの群の差なのか処遇の効果なのかわからない。
上記の例でいえば、家庭教師に教えてもらっていようがいまいが、もともとA君はそのテストで80点取る実力があったし、B君は40点とるだけの実力しかなかった、という可能性が否定できないということ。

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準実験 準実験デザイン④~⑤ 

準実験デザイン その2

不等価2群事前事後テストデザイン
不等価2群事前事後

例:一回目の英語のテストを受けた時、A君は40点、B君は60点だった(不等価)。その後、美人の家庭教師がついたA君は次のテストで60とったが、美人の家庭教師のついていないB君は前回と同じ60点だった。

このデザインでは処遇を行ったことの影響力が各群で異なるのではないかという疑いをはらせない。
また、処遇以外の要因が両群に生じ、その処遇外要因の各群への影響力の違いが事後の結果に反映された可能性も無視できない。
上記の例でいえば、「家庭教師が勉強を教えている」という処遇の影響ではなく、「先生が美人だから、先生にいいところを見せよう」という下心(?)がたまたまA君は強かったので、その下心が事後のテストに影響していた可能性(もしかしたらB君はA君のように下心が強くないので、その美人の家庭教師に教わっていてもテストの点数は伸びていないかもしれない)や、「美人の家庭教師に教わった」という処遇が影響しているわけではなく、お互い風邪をひいてしまったのだが、A君は風邪の程度が低かったのでなんとか60点を取ることが出来たが、B君は高熱が出ていたのでいつもの実力が出せなかった、などと言った可能性が否定できないということである。


中断時系列デザイン
中断時系列

例:A君の高校二年生の時に受けた英語のテストの数回分の平均は40点だったが、高校三年生になって美人の家庭教師がついてからの英語のテストの数回分の平均は80点になった。

このデザインでは、処遇を与えた時期にたまたま他の要因が生じ、それが事後テストに影響を与えた、という可能性を否定することはできない。  
上記の例でいえば、「美人の家庭教師が教えている」という処遇の影響ではなく、高校三年生になり「大学受験」(処遇以外の要因)を控えているため、A君本人の「大学受験への動機づけ」が高くなったからだ、という可能性を否定できないということ。

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研究法 単一被験体法(少数事例法) 

単一被験体法(少数事例法)

単一被験体法とは、一人の被験者を対象に行う実験法であり、ABAデザインが有名である。
ABAデザインではベースライン(A)→ 処遇(B)→ベースライン(A)といったように処遇を行う前後のデータを測定する。
そして、処遇を導入した期間だけある特定の変化が生じれば、それは処遇による影響であると判断することが出来るのである(図1)。
ABAデザイン

このデザインは、学習の効果を生じるものには適応できない。例えば、処遇期で「自転車の乗り方を教える」ということを行った場合、二回目のベースライン期で自転車の乗り方を忘却することは不可能であるため、このABAデザインは適用することはできない。

また、何かの治療を行うときもこのデザインでは、不適切である。例えば、処遇期で何らかの治療を行い、効果が見られたものを二回目のベースライン期で取り除くと言うのは非倫理的な行為であり許されない。

以上の問題点を解消するため、ABデザインを複数の標的行動(行動間多重ベースラインデザイン)、複数の場面(刺激場面間多層ベースラインデザイン)、あるいは複数の被験体(被験者間多層ベースラインデザイン)で実施し、操作導入による独立変数の効果を判定する方法がとられることもある。

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研究法 観察 

観察

観察とは、事前の状態における人間や動物の行動を測定・記録し、行動の量的・質的特徴や行動の法則性を解明する方法である。
観察法は観察対象をどのような視点から観察するかによって、①事象見本法、②場面見本法、③時間見本法とに分類される。

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観察 見本法 

見本法

事象見本法
特定の事象や行動に焦点を当て、それがどのように生起し、どのように変遷し、どのような結果に至るかをその時の状況とともに観察する方法。

場面見本法
標的行動を複数場面で観察し、場面による行動の変化を比較する方法。

時間見本法
一定の時間間隔内、あるいはある時点での標的行動を観察記録する方法。

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観察 妥当性・信頼性 

妥当性・信頼性

観察法も科学的な研究法となるためにはその行為に妥当性信頼性を備えていなければならない。
観察法における妥当性を確保するには、リサーチ・クエスチョンの設定と標的行動の明確な対応がはかられ、その標的行動の定義・得点化の手続きの明確化がなされていることが求められる。

一方、信頼性を確保するには、二人の観察者間の観測値の一致率を算出すると言う方法が代表的な方法である。
その一致率を調べるためにコーエンのカッパ係数が算出される。
コーエンのカッパ係数=(Po-Pe)/(1-Pe)
 Po:観察者間で実際に判断の一致した率
 Pe:二者の判断が偶然に一致する確率

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観察 量的分析 

量的分析

観察法では量的にも質的にもデータを得ること出来る。

量的なデータを得るための方法としては、①事象記録、②持続時間の記録、③潜時記録をする方法などがある。

事象記録における留意事項としては、対象とする行動は、①独立し、始めと終わりが明確であり、②拍手や貧乏ゆすりなど超高率反応ではなく、③睡眠など長時間持続しないものである必要がある。

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観察 質的分析 

質的分析

観察法において、会話やテキストなどの言語データを分析する際は質的な分析をすることとなる。
その際、用いられる方法としては、KJ法GTAグラウンデッド・セオリー・アプローチ)などがある。
KJ法

 KJ法とは文化人類学者である川喜田二郎が考案した問題解決技法・発想法で、アイディアの粒を分類することで思考を整理し、新しい発想を得るためのものである。テキストのような生の情報を多くのカードに書き出していき、それらを類似・非類似を元に4~5枚程度にまとめたグループを作り、そのグループ名を付す。そしてそれらの関係を考え、図解するなどの作業を行う方法である。このような手続きを経ることで、研究者が思い込みで現実を理解・認識してしまうことを避けることが出来る。

GTA

 GTAとはストラウスグレイザーによって考案されたデータの収集と分析を通じてデータに根ざした理論(Grounded Theory)の生成を目指す質的研究法である。GTAでは①文章デーよく読み十分に理解し、観察結果や面接結果などを文字にして文章(テキスト、データ)を作る。 ②そしてそれをできるだけ客観的に、文章を細かく分断する(切片法)。 ③分断した後の文章の各部分のみを読み、類似したものをまとめ、それに対し、内容を適切に表現する簡潔で抽象度が低い、なるべく具体的な概念名を付ける。④次に、関連のある概念をまとめ、上位概念となるカテゴリーを作り名前をつける。⑤出来あがった複数のカテゴリーを「いつ、どこで、どんなふうに、なぜ」等を説明するようにそのカテゴリーを関連付け、現象を表現する。といった過程を踏む。このような一連の作業により、社会現象の原因を説明する理論わ構築することや、因果関係の解明を行うことが出来る。

当然のことながら、これらKJ法やGTAは観察法だけでなく、面接法で得た言語データに対しても適応することが出来る。

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