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テクニックその1 

勉強時にはぜひ心理学の理論を応用してもらいたいが、試験時にもそれは同様である。今まで必死に勉強してきても本番でそれが十分に発揮できなかったとしたら、それほど勿体ないことはない。 
そのようなことがないように、試験時に役立つテクニックとその心理学的根拠を示す。

テクニックその1 
 ・試験前には鏡を見ろ! 心理学的根拠⇒自覚状態

自覚状態

 自覚状態とは、自分自身を客観視した際の状態をいう。鏡やビデオカメラで自分自身の姿や声などを見聞きすると「自分」に対しての意識が高まり、今の自分を自分が望む姿に近づけようと動機づけられるが、これも自覚状態の現れである。ある実験によると、子どもをハロウィンの行事の一環でお菓子のある部屋に連れて行き、「一人一つだけお菓子をもっていってもいいよ」と言い、大人がその場から立ち去ると、その部屋に誰もおらず鏡もない状態だと、子どもたちは約束を破って複数のお菓子をもっていってしまう傾向があることが分かった。しかし、部屋に鏡を置くと子供たちは約束を守り一人一つずつしかお菓子をもっていかなかった。これは、鏡を見ることで自覚状態となり、道徳的な行動を取るよう動機付けられたからだと考えられる。

試験会場に着くと、まわりの人たちがみんな頭良さそうに見えたりする。すると「自分は大丈夫なのか?」と不安になりやすい。そんな時は鏡を見て自分の姿を確認してほしい。自分を客観視できれば、どれだけ自分が努力してきたかわかるはずだ。
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テクニックその2 

テクニックその2
 ・否定形の暗示はするな! 心理学的根拠⇒白クマ理論

白クマ理論

 白クマ理論とは、忘れようとする事柄に限って、そのことを思い出してしまう現象である。例えば、「何を考えても構いません。ただし、白クマのことだけは絶対に考えてはいけません」と教示されると、逆に白クマのことを考えてしまう。この現象は、自分の内省内容が「白クマと関係あるか」を絶えずモニターする必要があるため、結果的に白クマのことを考えざるを得ないために生じると考えられている。なお、PTSDなどで生じるフラッシュバックもこの白クマ理論によって説明が可能とされている。

「今から一分間、絶対にピンクのネズミのことなんて考えてはけません。・・・・・・絶対ですよ。いいですか?ピンクのネズミですよ?」



教示に反して、おそらく多くの人が考えてしまったのではないだろうか?
このように、「~するな」という否定形の暗示はあまり意味がない。したがって「緊張するな」ではなく「緊張を楽しめ」などといった暗示の方がかえって落ち着く。
加えて述べるなら、緊張するということは時としてパフォーマンスを高めるため、悪いことばかりではない(ヤーキス・ドットソンの法則)。
そもそも、緊張は多少なりとも自分に期待しているから生じるのである。それだけ成長しているということである。緊張が実感できたら、キット、サクラサクヨ。

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テクニックその3 

テクニックその3
 ・「始め」の合図で始めるな! 心理学的根拠⇒気分状態依存効果

気分状態依存効果

 気分状態依存効果とは、記憶保持時と記憶想起時の気分が一致する時は、そうでない時に比べ想起率が高い現象をいう。例えば、楽しい時に覚えたことは、同じく楽しい時に思い出しやすい。この現象は、気分が記憶内容の検索手がかりになることによって想起率が高まるために生じるのだと考えられている。気分一致効果・符号化特定性原理なども含め、これらの理論を総括して記憶の状態依存性という。
 ※気分一致効果:楽しい時は楽しいことを覚えやすいし、思いだしやすい。
 ※符号化特定性原理:家で覚えたことは家で思い出しやすい。

どこで勉強するにせよ、時間に追われながら勉強するのはまれであると思われる。そのため「始め」との合図を待って急かされながら試験を受けても、普段と状況が異なるため、せっかく覚えたことも想起しにくくなる。所謂、ど忘れである。それを避けるためにも、はじめは会場全体を見渡すくらいのゆとりをもって試験に臨みたいものである。

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